【もう何なん】日本の畜産業界が終わってる。
今月の初め、耳を疑いたくなるようなニュースが流れてきました。
大手の鶏卵生産会社である“アキタフーズ”の元代表が、元農林水産大臣である吉川氏に現金を渡し、アニマルウェルフェアの国際基準が日本の養鶏業者の負担にならないように働きかけをしていたというものです。
以前、日本の劣悪な卵やチキンの生産過程について書きましたが、この状況が変わらない理由はここにあったのかと憤慨で憤慨でなりません。
アニマルウェルフェアの国際基準とは世界動物保健機関(OIE)が、快適な環境下で家畜を飼育することで家畜のストレスや疫病を減らすことを目的に基準を定めています。
このOIEには、日本を含む182の国や地域が加盟しています。
OIEでは、2017年から「アニマルウェルフェアと採卵鶏生産システム」の策定が進められています。
しかし、日本の養鶏業界はアニマルウェルフェアの基準を低下させることに積極的に関わっていたのです。
この採卵鶏のアニマルウェルフェア基準案について、日本はOIE連絡協議会で話し合いを進めています。
2018-19の会議では、アキタフーズの副社長も臨時メンバーとして出席していました。
世界中でケージフリーの動きがみられる中、日本の養鶏業界は未だパタリーケージでの飼育を支持しています。
以前の記事にもありますが、パタリーケージの飼育方法は最悪です。
アニマルウェルフェアを度外視してまで、効率的な生産を求める業界の姿勢には全く賛成できません。
ましてやお金をもらって、それを許してしまう人が農林水産大臣を務めていたなんて恐怖です。
このアニマルウェルフェアや環境問題や人権問題は企業の責任であると考えられがちですが、この現状を変えられるのは私たち消費者だと思います。
それは、企業の商品やサービスを購入しているのは消費者だからです。
買い物は投票です。
安さや便利さだけに捉われことなく自分の判断基準をしっかり持って購入したいものです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
明日も素敵な一年になりますように。