ココナッツオイル愛用7年目、のんきにハウピアパイを食べている場合ではなかった。
私が、高校生からもう7年以上愛用しているココナッツオイル。
これのおかげで、冬でもほとんど乾燥しません。
“筋肉はズッ友“と言われまずが、肌にも塗れて料理にも使えるので、”ココナッツオイルもズッ友“です。
そんな最高のココナッツオイルですが、最近衝撃の事実を知りました。
今回は、ココナッツオイルの隠された闇についてお話します。
サルからの労働搾取
ココナッツ生産世界第2位のタイで、サルから労働搾取していることがアメリカのアニマルライツ団体(PETA)の調査で明らかになりました。
タイ各地の8つの農園で、サルは一日約1000個にのぼるココナッツを収穫させられています。
そのサルたちは野生から連れてこられます。
お母さんのサルから、赤ちゃんのサルを奪うのです。もちろん、お母さんは必死に赤ちゃんを守ろうとするのですが、射殺されるケースが非常に多いのが現状です。捕まえられた赤ちゃんのサルは、鎖で拘束され、訓練所に送られます。
農園で働いているサルは、殴られたり虐待されたりすることがあります。中には、過労死してしまうサルもいます。
なぜサルに収穫させるのか
それは、効率と人間の安全のためです。
サルは、人間よりもかなり多くの数を収穫することができます。
人間であれば1日80個程度。
メスのサルであれば600個。
オスのサルでは、1600個収穫できるのです。
そして、ココナッツが実るヤシの木は高さが24mほどに及ぶので、人間が上るより安全という理由もあるそうです。
広がるボイコット
こうした事実が明るみに出たことで、サルから労働搾取をしているココナッツ商品を買わないなど、消費者の批判が高まりました。
それに伴い、小売業大手であるコストコは、タイの供給会社から仕入れたココナッツミルクの販売を中止しました。
ちなみに、カルディで売られているチャオコーのココナッツミルクは収穫でサルを利用しているそうです…。
どの商品ならいいの?
ご参考までに、サルを利用していないココナッツオイルをいくつかご紹介いたします。
Brown Sugar 1st
Cocowell
ココナッツミルクはこちら。
Chef's Choice
AYAM
アニマルライツとアニマルエルフェアの違い
似ているようで似ていない2つの言葉。
アニマルライツは、動物権利主義と言われ、文字通り動物の権利を重視します。
アニマルウェルフェアは、人間によって利用される動物の福祉に焦点を当てています。
家畜や実験動物などの生活の質を向上させるというもの。
以前の水族館のイルカの話に照らし合わせると、
水族館をなくそう!とするのがアニマルライツで、水槽をより広くしよう!とするのがアニマルウェルフェアです。
どちらのほうが正しいとか、間違っているという話ではありません。
アニマルライツに完全に即すということは世界中のほぼ全員の人が、今のライフスタイルを続けることはできません。しかし、完全ではないとしても、できるだけ動物の権利を尊重し、生きている間少しでも快適な環境に配慮することは可能です。
今回の、ココナッツオイルに関して。
サルを利用することで倍以上の数のココナッツを収穫できれば、私たち消費者も安く商品を手に入れられるようになるかもしれません。
逆を言えば、少し高い価格だとしても、サルから搾取しない商品を購入することができます。自然の中でのびのびと暮らしていくことができます。
生産環境などを決めているのは企業ですが、その土台にあるのは消費者の選択であると私は思います。パタリーケージではなく、平飼いのたまごにしてみる。動物実験をしていないコスメを使ってみる。意識するだけで、結構簡単にできる選択肢がたくさんあります。それを使用している自分も心地がいいですし、エシカル消費は最高です。どんどん取り入れてきたいです。
最後までご覧いただきありがとうございした。
明日も素敵な一日になりますように。