【私と生理痛の仁義なき戦い】ピルを処方してもらうか悩んでいるすべての女性へ。それを気にかけてくれるすべてのジェンダーの方へ。
先日、いくつかの企業が新しい福利厚生制度して低用量ピルの処方支援を導入するというニュースを見ました。
「ルナルナ」運営会社の調査によると、働く女性の8割以上が生理痛やPMSによる仕事への影響を感じていることが分かりました。
バイエル薬品の調査では、生理やPMSなどの月経困難により労働力が低下することで、年間6828億円の経済的損失があることが明らかになりました。
6828億円です。驚愕…。
私自身も経験がありますが、生理を理由に仕事を休むって言いづらいことだと思います。
だから、会社が福利厚生として「生理休暇」や「ピルの服薬支援」を導入することで、気を使わないし、安心して休むことができると思います。そして、タブーみたいになっている雰囲気も変わるだろうなと。
話したいことは、このハッピーなニュースだけではありません。
毎月生理痛に悩まされているけど、ピルを処方してもらうか悩んでいる人に伝えたいことがあります。
生理についてや、ピンク税については以前ブログで発信しているのでそちらも合わせてご覧ください。
生理痛が起こるのは普通ではないということ。
「生理痛は異常。」これは、大学で栄養学の授業で聞いた衝撃の事実でした。
生理は痛くて当たり前だと思っていました。
生理痛は、高校くらいから結構ひどいなと感じていました。
生理前は、すごく眠くなり頭痛に悩まされました。
お腹が痛すぎて、自転車での下校途中道路に座りこんだこともあります。
体育の授業を抜け出して保健室で寝たり。
病院いけよって感じですが、当時、産婦人科は妊婦さんがいくものだと思っていたし、生理痛は体質だと思っていました。
大学生になってからのここ数年はもっと最悪でした。
人生半分くらいは氷食症(氷をぼりぼり食べる。毎朝、毎晩、ずっと。)で、貧血気味でそれが原因かなと気づいたんです。で、やっとの思いで氷を断ち切ったんですが、生理痛は治らなかったんですね。
生理前は、チョコをむさぼり食べ、イライラしたり、不安な気持ちに陥りました。
いわゆるPMSです。
生理が始まった日は地獄で、一日動けませんでした。
薬を飲んでも、体を温めても、どんな体勢でいても痛くて痛くて半泣きの状態でした。
21歳、ピルを知る
そんな時、ピルが生理痛に効果的だと知りました。
中学高校のあっさりした保健体育の授業のせいかわかりませんが、今までピルは避妊と旅行のために生理をずらすためだけのものだと思っていました…。
5年以上にわたり、激戦を繰り広げてきた生理痛に区切りをつけるため、2020年ようやく産婦人科に行くことになりました。
それはもう、すんなりと話が進みました。
お医者さんに、生理痛が重いことを伝えるとピルを提案してくれました。
子宮に異常がないかも検査していただきました。
いったいどうなんだ。どうなったんだ。
ピルを飲み始めてから、初めての生理。
多少の腹痛はありましたが、普段の生理とは雲泥の差でした。
生理じゃない日と同様に、動くこともできる。こんな快適な生理があることに驚きました。
そして、飲み始めて数か月がたった今。
毎日飲むことを面倒に感じたことはあまりないです。
ホルモンバランスが安定し、PMSに悩まされることはほとんどなくなりました。
生理前、必ず出現していた憎きニキビにも何か月も遭遇していません。
1つ欠点があるとすれば、費用です。
普段飲んでいるピルは、3か月分で8000円弱するので学生にとっては痛い出費。
3か月ごとに、産婦人科に行き処方してもらわなければならないので、医療費はばかになりません。
イギリスでは、ピルは無料です。ドイツやフランスでは、未成年に無料で提供してます。これら諸外国では、スーパーやドラッグストアで、手軽に入手することが可能です。
内服率をみれば、この影響力が分かります。
イギリス26.1%
フランス33.1%
アメリカ13.7%
気になる日本は、2.9%です。
6828億円の経済的損失を出していることも、市場社会という視点で大きな問題です。
でも、この数字の裏では、それ以上につらい思いをして我慢をしている女性がいると思うのです。誰もが住みやすい、暮らしやすい社会を育むために、企業だけでなく国家単位で動き出してほしいというのが私の願いです。
タブーだとされる生理のこと。私はおおっぴらに話します。
性別問わず、誰もが関心を持つべき話題だと思うから。
きっと同じ思いをしている人がたくさんいると思うから。
生理痛に悩まされていた友達から相談を受けたのが、この記事を書いたきっかけです。
生理痛に悩まされている女性の方。
少しでも参考になっていればとても嬉しく思います。
ピルは、あなたの健康においても仕事においても最高の戦力になるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
明日も素敵な一日になりますように。