「プラスチックスープの海を救う、海藻カーテン」に日本は負けない。
(画像参照:レース・フォー・ウォーター | NPO法人ゼリ・ジャパン[ZERI JAPAN]
)
世界中どこにいっても、人がいなくても波や紫外線で小さく砕けたマイクロプラスチックはあった。海が死ぬと人間も死ぬ。これは大きな問題だ。
これは、レース・フォー・ウォーター号の船長である、フランソワ・マーチン船長の言葉です。
レース・フォー・ウォーター号は、2017年から、“海の現実”を調査するためにプラゴミを集めたり、水質調査したりしながら、世界中の海を横断しています。
この船は、太陽光と風力、100%の自然エネルギーで動いています。
停泊地では、子供たちに向けて環境保護教室や海岸のゴミ拾いイベントなどを開催しています。
以前、こちらのブログでもお話した海洋プラスチック問題。
この問題解決の兆しになるであろうものが、海藻カーテンです。
海藻カーテン
これまでの研究により、マイクロプラスチックは海藻に吸着するという特性があることが分かりました。
この特性を活かし、海藻を海にカーテンのように張り巡らせて、マイクロプラスチックを取り除きます。
回収したプラスチックはどうするのかというと、特殊な処理方法である熱分解が行われます。これはCO2をほとんど排出しない方法です。
熱分解では、海藻から分離したマイクロプラスチックを、無酸素のプラントで850度の高温で加熱します。そして、そこから発生する水素やメタンなどの合成ガスを特殊な技術を用いてエネルギーに変換します。
既に、ベルギーなどでは実現されていますが、コストや収益面での課題があるのが現状です。
日本人は期待されている
海洋プラスチック問題について、もう手遅れだと言う人もいます。
でも、それで終わりにしてしまってはこれからもプラゴミは海へ流れ続けてしまう。
遅いから、やらないではなく、解決に向かって全力を尽くせたらいいと思います。
海洋プラスチック問題への解決方法は、2つあります。
ひとつは、海にあるごみを減らすこと。
もう一つは、プラスチックごみ自体を減らすこと。
海藻カーテンが解決できるのは、前者です。海洋プラスチック問題解決に向けて、大きく前進することを期待しています。かなり、楽しみです。
海洋プラスチック問題は、国家レベルではなく、個人個人の責任があるということを忘れてはなりません。
日本の国民一人当たりのプラスチック使用量は、世界トップレベルです。つまり、わたしたちが解決に向けて意識をすることが大きなインパクトを持つということだと思います。
海藻カーテンに負けないくらいに、大きな変化を日本は起こせると思います。
全力でエコバッグ、エコカップ、マイボトルを持ち歩きしょう。
全力で海でも山でも、町でもゴミを拾いましょう。
そうして、母なる自然に全力で感謝と愛の気持ちを示しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も素敵な一日になりますように。