もう魚は食べるな!? 日本の海はプラスチックスープ。
今年の7月、レジ袋が有料化されたことは大きく話題になりました。
スターバックスでも、ストローが廃止になったことも記憶に新しいです。
国や企業がどうしてこのような取り組みをしているのか、あなたは答えることができますか?
今回は、海洋プラスチックの問題についてのお話です。
毎年ジャンボジェット5機分のプラゴミが海へ流れ出ている。
プラスチックは、耐久性、低コスト、手軽さなどから私たちの生活の中で幅広く使用されています。
お菓子や野菜の包装や、発泡スチロール、ケースなど触れない日はないでしょう。
そして、これらの多くは使い捨てされており、きちんと処理されず海へ流れ出ているのです。
既に海にあるプラスチックごみは、1億5000万トンです。
そこに毎年少なくとも800万トン(ジャンボジェット5機分)が流れていると言われています。
海で暮らす動物たちへの影響
人間が出した海洋ゴミの影響により、海鳥やアザラシ、ウミガメなど少なくとも700種類もの生物が傷つけられたり、死んだりしています。
この海洋ゴミの92%をプラスチックが占めています。
ウミガメがクラゲと間違えてビニール袋を食べてしまうなどの問題が世界各地で起きています。
マイクロプラスチック
プラスチックは、波や紫外線の影響で小さな粒子となります。
5mm以下になったものをマイクロプラスチックと呼びます。
これは、細かくなっても自然分解することはなく、数百年間自然界に残り続けます。
海には、プラスチックの他に、水と混ざり合うことのない工業系・農業系の化学物質が流れ出ています。過去に製造や使用を禁止された体内に残留性のある有機物質も海中には存在しています。
これらの有毒な化学物質は、マイクロプラスチックと吸着することがあります。
また、プラスチックは生産の過程で、紫外線吸収剤など人体にとって有害な添加物や環境ホルモンが含まれています。
魚が食べるとどうなるのか
マイクロプラスチックを動物性プランクトンや魚が間違えて食べてしまうと、付着していた毒素が体内に侵入します。
その後、油を含む消化液に溶け出し、脂肪などの組織に蓄積されます。
そして、蓄積された脂肪をエネルギーとして使うとき、体に毒がまわり、代謝や臓器の働きが妨げられてしまいます。
そして、この魚が別の魚に食べられてることでマイクロプラスチックの濃度はさらに高まります。
私たちが出したプラスチックは、形を変えて私たちに還ってくる
プラスチックを食べた魚を食べているのが、私たち人間です。
魚と同じように、人間も脂肪に毒素を蓄積してしまいます。
プラスチックが人体に及ぼす影響ははっきりとは分かっていませんが、大腸がんや乳がんなどのがんの発生率が上昇する可能性があると言われています。
サカナ大国の日本こそ、危ない。
海に囲まれた日本では、お寿司を含め、魚を食べる機会が多いですよね。
でも、その日本こそ魚を食べない方がいいかもしれません。
2010年の時点で、世界51か所のうち東京が2番目に海岸近くの汚染がひどい都市でした。
そして、日本の海岸近くで採取されたプラスチックの粒子に付着した有害物質の濃度は、周囲の海水と比較して100万倍も高かったという研究結果があります。
その海で摂れた魚を食べると思うとぞっとしてしまいます…。
日本は“なぜ”を教えてくれない
プラスチックが環境や、海洋生物、人間にどんな影響を与えているのか、お分かりいただけたでしょうか?
ビニール袋が有料化されたとき、なぜこうなったのかはあまり報道されていなかったような気がします。
毎年、被害を大きくしている台風も、被災した映像は報道するのに、どうして台風が毎年悪化しているのかは報道されません。
オーストラリアやロサンゼルスでの火災もそうです。
これらの気候変動や、環境汚染を引き起こしているのは間違いなく人間の活動です。
でも、みんなが“なぜか”を知らない限り、問題は悪化し続けるだけです。
ドイツでは、毎日のように気候危機のニュースが報道されていると言います。
日本に住むあなたはどうですか?
なかなか見かけないですか?
これは、気候変動への関心の違いです。
報道されない理由は、みんなが見なければお金にならないから。
こうして、無関心でいる間にも気候変動はどんどん進みます。
気が付かない間に、あっという間に食べ物や住む場所が失われていきます。
これは、何百年、何千年先の話ではなく、この数年の間に起こりうる話です。
私たちは変わらなければなりません。
次回は、日本の現状とプラスチックフリーについてです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
明日も素敵な一日になりますように。
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