誰もが知らぬ間に食べている、永遠の化学物質が怖い。
なぜか突然猛烈に食べたくなってしまう、マクドナルドのポテト。
身体に悪いとは分かっているのに、止められない欲望に負けてしまう人はたくさんいるのではないでしょうか。
そんな魅惑的なマクドナルドですが、先日とあるニュースを発表しました。
それは、マクドナルドが使用している包装紙や容器に、有害な化学物質であるPFASが含まれているというもの。同社は、2025年までにすべて取り除くことを表明しました。
今回は、私たちの生活のあらゆるところに潜むPFASについて、お話します。
PFASとは?
PFASとは、パーフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物というフッ素化合物の一つ。
熱や水に強く、壊れにくいという特徴を持ち、メーカーなどのあらゆる産業で使用されています。
私たちの日常でも、食品パッケージや、焦げ付き防止の調理器具、汚れをはじく衣類、洗剤などさまざまな製品に含まれています。
PFASが及ぼす環境への影響
PFASは、流動性が高いため、生産過程や、製品の使用中、廃棄の段階で製品から漏れて、空気中や自然へ流れ出てしまうのです。
調査により、自然環境の至るとこに存在していることが確認されています。
なんと、これまでに製造されたとする4,000種類以上ものPFAS化合物が、環境中に含まれている可能性があります。
健康リスク
以前から環境への影響は注目されていたものの、生態系、人体への影響が分かったのは最近のことです。
残留性が高く、生体内に蓄積されやすい特徴をもち、人間や動物の免疫系の障害、睾丸がん、腎臓がんなどの様々な健康被害を引き起こす可能性があります。
製品から漏れ出る場合もあれば、PFASを使用する工場などから自然界へ流れる場合もあります。PFASが水源を汚染している場合は、飲料水にも含まれてしまう危険性があります。
各国の取り組み
PFASの代表的な物質PFOSは、“残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)“を始めとして、世界各国で規制されるようになってきています。
アメリカのオーガニック食品を取り扱うスーパー、“ホールフーズマーケット”では、2018年に有害な化学物質を含むとされる包装材を排除することを表明しています。
イケアでも、2017年から、全ての家具からPFASの使用を終了しています。
最近では、アメリカ次期大統領であるバイデン氏が、PFASを有害物質に指定し、水道中の上限値の設定をすることを公約で明記していました。
日本では、各地の河川からPFASが検出されていますが、厚生労働省と環境省が目標値を設定しているだけで、対策が遅れているのが現状です。
疑問を持ってみる
PFASについてご存知でしたか?
私は、マクドナルドのニュースを見るまで全く知りませんでした。
ましてや、洋服や家具というとんでもなく身近にあるとは驚きでした…。
普段何気なく食べているもの。着ているもの。使っているもの。
以外にも、たくさんの危険性があるということを最近身に染みて感じています。
国産だから安全という考えは、私の頭からはすでに抹消されました。
知れば知るほど、選択肢が少なくなるように感じるかもしれません。
Aという研究者もいれば、Bという研究者もいます。
数ある情報の中で、最終的にどれを選ぶのかは自分です。
自分と家族、大切なひとの健康を守るために、疑問を持ち続け、選択に活かしていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も素敵な一日になりますように。