ナプキンの分解には500年かかる!? 生理と環境問題を考える。
前回のブログでは、現代の女性は生涯で450回もの生理を経験するというお話をしました。
生理期間中、ナプキンやタンポンといった生理用品は欠かせないものですよね。
女性にとって身近な存在である生理用品ですが、私たちの身体や、地球環境に大きな影響を与えているのです。
今回は、知っているようでよく知らない生理用品についてお話します。
ナプキンは子宮に悪影響だった?
市販のナプキンのほとんどは、石油から作られる“ケミカルナプキン”です。
表面は、漂白されたポリエチレンやポリプロピレンの不織布が使用されています。
中には、高分子ポリマーの吸収材、消臭剤や香料などたくさんの化学物質が使用されています。
また、高分子ポリマーは“熱さまシート“に使われる素材と同じで、子宮を冷やし生理痛が悪化する可能性があります。
このように、ナプキンには意外とたくさんの有害物質が含まれています。
膣は、他の部位に比べて数十倍も化学物質の吸収率が高いです。
プラスチックから溶け出す超微量の環境ホルモンが、子宮に吸収され、生殖機能に悪影響を与えるデータも存在します。
ナプキンが与える環境負荷
女性が生涯で使用するナプキンの合計は9760枚です。
このナプキンの90%は、プラスチックです。
ナプキン一枚を使うのは4~8時間ですが、完全に分解されるには500年もの時間が必要です。
また、生理用品を生産する際に、排水が海や川を汚し、そこに住む生物にも大きな影響を及ぼしています。
現代女性の新しい選択肢
女性が生涯で、生理用品にいったいどれだけのお金を消費するのか考えたことはありますか?
30枚入りのナプキンを一生で325パックほど消費すると、6万円以上かかることになります。
夜用ナプキンを考慮するとさらに高くなりますし、タンポンの場合は、一生で30万円以上使うことになります。
衝撃ですよね。
使う機会が多いからこそ、身体にやさしい、地球にやさしい、お財布にもやさしい商品を選びたい…。
ご参考までに、いくつかご紹介させていただきます。
オーガニックコットンは、遺伝子組み換えのコットン栽培に比較して、水の使用量は88%も少ないです。
また、有害化学物質を使用しないため肌に優しいことはもちろん、土壌汚染や大気汚染も少なく地球環境にもやさしいのです。
洗えば何度でも使用でき、ゴミもでません。
少し手間がかかってしまいますが、5年ほど持つのでお財布にもやさしいです。
シリコン製のカップで、膣に直接挿入して経血をためる仕組みです。
経血がたまったら、洗って再び装着できます。
最長で12時間使用できるので、ナプキンのように交換の心配が減ります。
そして、長くて10年間使用できるので環境にもお財布にもとってもやさしい商品です。
生理用ショーツ:
(参照:Nagi 公式オンラインストア ーあなたを自由にする下着ー)
下着そのものが水分を吸収する仕組みになっています。
ナプキンのごわつきやムレからも解放されることはもちろん、繰り返し洗って使えるので環境にもお財布にもやさしいです。
生理は女性がとても長い間付き合っていくものです。
“できるだけ安く“ではなく、“自分のからだ”に配慮した商品選びをしてみてください。
そして、できればそこに“地球への思いやり”も足してみてください。
一人ひとりの選択で、私たちの最高な地球を守りましょう。
次回は、“女性ばかりが損をしている? 話題のピンク税”についてです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
明日も素敵な一日になりますように。